赤字経営が続いている沼田市にある国立病院機構沼田病院について、県は地元の自治体などと規模の縮小も含めた今後の在り方について具体的な話し合いを進めることを確認しました。
国立沼田病院は利根沼田地域の中核的な存在で災害拠点病院などに指定されています。しかし、人口の減少などから患者の数が減り1日平均の入院患者の数は2004年度は152人でしたが、昨年度は64人に落ち込み赤字額は昨年度約4億7000万円でした。また、常勤の医師は独立行政法人になった2004年度は18人いましたが、現在は10人と医師の確保も課題になっています。
こうした状況を受けて県は7日、利根沼田地域の自治体や医療関係者などと沼田市内で会議を開き規模の縮小を含めた今後の在り方について話し合いを進めていくことを確認しました。
国立病院機構は全国で140の病院を運営していますが地域と今後の在り方に向けた協議を行うのは初めてです。今後は2カ月に1回程度のペースで会議を開く予定です。